卒業研究発表

マスク着用時の関わり方の違いによる物理的距離の変化

2019年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

はじめに

 接近者のマスク着用時での距離を探ること,また接近者のマスク着用時の関わり方の違いで距離にどのような影響があるかを,接近者と対象者との距離を測ることで検証する.

対象及び方法

 作業療法士学科昼間部1~3年生,夜間部1~3年生の学生23名(男性11名,女性12名,年齢22±7歳)を対象とした.方法として①接近者マスクの有り群と無し群に分け物理的距離を計測.②接近者マスク着用時に冷たい態度をとる群と暖かい態度をとる群の2郡に分ける.2~5人のグループで貼り絵を実施し,接近者は作業中声掛けを行う.作業前後の治療者と対象者との物理的距離を計測した.

結果

 T検定にて,マスクの有無による距離の違いに有意差が見られなかった.ウィルコクソンの符号順位検定にて関わり方による距離の違いに有意差が見られた.

考察

 マスク着用群と未着用群とで身体的距離に差が出なかった要因として被験者のマスク着用者への抵抗感が少なかったことや,被験者個人の性格的な要因が距離に影響を与えたのではないかと考えた.態度の違いで差が出た要因としては, 視線を合わせたり,会話の回数を増やしたり,出来上がった作品をほめたりすることであたたかい態度と感じ,親近感を持つことで距離が縮まったのではないかと考える.

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