視能訓練士学科の学生が体験したインシデント・アクシデント事例の検討
2019年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題
背景
視能訓練士や他の医療職のインシデント・アクシデントについての研究は多く報告されているが,視能訓練士養成所の学生の臨床実習中でのインシデント・アクシデントの報告はされていない.
対象および方法
視能訓練士学科3年制3年34名(男性2名,女性32名,年齢20±0.37歳)にアンケート調査を実施した.調査期間:1期目(2019年1月16日~2019年2月20日)34枚,アンケート実施日:4月22日~4月26日,2・3期目(2019年5月26日~2019年8月9日)34枚,アンケート実施日:9月10日,のべ68枚を回収した.内容は無記名にて,18項目の中から選択ののち,詳しい状況について自由記述とした.
結果
68枚の回答を得た中で110件のインシデント・アクシデントが確認された.多い順に①説明不足,検査結果出力・記入忘れ同数14件,②検査眼間違い12件,③患者名呼び間違い10件となった.
結論
報告・連絡・相談や確認の徹底を行うことで,インシデント・アクシデントの発生を予防することに繋がる.まずは自身での確認だけではなく,指導者にも相談し,確認してもらうなどのダブルチェックや声出し確認が必要である.