卒業研究発表

優秀演題

選定療養費に着目した医療機関の役割分担

2023年度 【医療総合学科】 優秀演題

背景

大病院に外来患者が集中し,患者の待ち時間や勤務医の外来負担増の課題が生じていると厚生労働省が述べている.そのことから選定療養費という制度が取り入れられている.外来機能の明確化及び医療機関間の連携を推進する観点から令和4年10月にも見直しがされた.

対象者及び方法

対象は,特定機能病院,地域医療支援病院に該当する医療機関30施設と本校の学生計88名に選定療養費の認知度等のアンケートを実施した.

結果

選定療養費の認知度が低いために説明に時間,人員を要するなど課題が多くあった.かかりつけ医を持っている人は約7割いたが,かかりつけ医の有無にかかわらず大病院に初診で来院する人が一定数いること明らかになった.

結論

認知度を高めるためには医療機関,厚生労働省から広く情報を発信していくべきである.また,かかりつけ医の登録を義務化することで正しい医療機関の分担ができるのではないかと考える.そのため,諸外国の医療制度を参考にかかりつけ医の登録を義務化し,登録した医療機関以外を受診した際に選定療養費をとることを提案する.
1)菅原琢磨・他:外来受診決定時における「定額自己負担」の相対的重要性の検証-医療と社会.31(1),2021,31-44.
2)厚生労働省:紹介状を持たずに特定の病院を受診する場合等の「特別の料金」の見直しについて:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26666.html

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