スクリーン投影における適切な文字サイズの検討
2023年度 【視能訓練士学科 3年制】 優秀演題
背景
本校大教室の最後列からスクリーンに投影されるスライドを用いた授業を受講した際,文字が小さく読みにくい経験があった.そこで,最適な文字サイズで受講できることを目的とし,最後列の席からでも最も速く読むことのできる文字サイズ(最大読書速度の臨界文字サイズ)を検討する.
対象者及び方法
視能訓練士学科3年生(女性6名,年齢20~21歳).斜視がなく片眼および両眼ともに矯正視力1.5以上かつ平仮名視標にて1.0以上を対象とした.読書速度の検査では,スクリーンから13mの席にて完全屈折矯正レンズ装用下でスクリーンに投影された30文字の文章(小学生を対象とした読書評価を参考)を文字サイズ別(フォントサイズ69~7)で音読させ時間を計測した.各文章を読むのに要した時間と誤読文字数から最大読書速度を算出し各文字サイズ間の読書速度を群間比較した.
結果
文字サイズ23と18,12と9の間に有意差がみられた.よって文字サイズ23は臨界文字サイズであった.12は2番目の臨界文字サイズであった.
結論
大教室にて最も速く読むことのできる適切な文字サイズは23であり,その次に速く読むことのできる臨界文字サイズは12であった.
1)氏間和仁:小学生の読書評価について―教育漢字の配当学年を考慮した読書評価用文章の基礎的研究―.弱視教育.49(3),2011,11-12.
