作業療法士学生が抱く発達障害領域へのイメージ
2023年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題
背景
菊池らによると,発達に関する科目を受講している教育学部生の84%は,過去に発達障害児との接触経験がある.また,授業によって知識・理解を深めているが,実際に自らが関わることには消極的であると述べている.そして,作業療法士白書による領域別会員数において,発達障害領域は全体の2%程度であった.これらを踏まえ,発達障害領域で働く作業療法士の普及に向け,養成校におけるアプローチ方法について検討するため研究を実施した.
対象者および方法
対象は,大阪医療福祉専門学校に在籍する作業療法士学科の生徒179名.Googleフォームによるアンケート調査を実施し,単純集計を行った.
結果
調査結果より,興味に関する因子として,発達障害児と関わりを持つことが重要だということがわかった.また,学年が上がるにつれて働きたいと思う人は減少傾向にあるが,「ほかに目指している領域がある」「難しそう」「実習経験がない」が多いことがわかった.
結論
発達障害領域で働く作業療法士の普及のためには、発達障害児と関わる機会を設け,経験することが必要だと考える.その方法として,発達障害領域の実習先を増やすことや,任意参加で外部の子どもと関わる機会を設けることを提案する.
1)一般社団法人日本作業療法士協会:第2章 職業状況から見る作業療法.作業療法白書.2015,26-33.
2)菊池哲平:教育学部学生による発達障害のイメージ~接触体験・知識との関連~.熊本大学教育実践研究.28,2011,57-63.
