卒業研究発表

優秀演題

地域総合型スポーツクラブにおける医科学サポートの事例紹介

― 中学校部活動に理学療法士が介入する意義について ―

2024年度 【理学療法士学科 夜間部】 優秀演題

背景

スポーツ省の取り組みとして部活動地域移行が法令化されている.また,公立中学校の部活動に介入する専門家は数少ない.本校メディカルトレーナー部では,地域総合型スポーツクラブEscorde野田に対して体幹機能評価を実施し,理学療法士が介入する意義を得たので知見を踏まえ報告する.

対象者及び方法

Escorde野田に所属する中学生サッカー部員A中学校11名,B中学校17名を対象とした.方法は体幹機能評価計6項目を2回測定し,1回目と2回目の間に学生トレーナーによるドローイング・動作指導を実施した.統計ソフトを用いて6項目合計の平均値を両校で比較した.

結果

両校1回目に比べ2回目の6項目合計の平均秒数が向上した.ドローイング指導や運動学習による外在的・内在的フィードバックを得たことで体幹筋の持久性が改善したことが示唆される.

結論

体幹機能障害はクラブの指導者では見抜く事が難しく,中学生は第二次成長期にあたるため身体発達の理解が必要だと考えられる.部活動地域移行に関する課題の1つに指導者の確保が挙げられているが,成長期における身体発達の理解と障害予防を実践できる知識を持った理学療法士が,地域総合型スポーツクラブに頻回かつ継続的に介入していく必要性が示唆された.
1)スポーツ庁地域スポーツ課:運動部活動の地域移行について.令和4年7月29日第128回教育課程部会資料2-1.
2)新谷健・他:高校男子サッカー選手における体幹筋機能と競技パフォーマンスとの関係性.日本臨床スポーツ医学会誌.27(1),2019,20-26.

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