卒業研究発表

予備能力向上に伴う効果

― 非利き手の箸操作への介入 ―

2024年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

鈴木らは,術前の体力向上が術後の早期回復・QOL改善・合併症の予防や予備能力向上に良い影響を与えると述べている.また澤田らは,ADLは基本的に片手でも行えると述べている.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校作業療法士学科学生10名(機能障害がない右利き20歳)を訓練実施するグループ, 訓練実施しないグループに分け,STEF,小豆移動,VAS,COPMを行った後,3日間の小豆移動訓練を実施し,訓練後上記4項目を行い,訓練実施前と実施後の変化は見られるのか一元配置分散分析,多重比較にて有意差を求めた.

結果

小豆移動訓練,COPMにおいて,訓練実施後の結果に有意差(P<0.05)が見られた.特に小豆移動訓練では,訓練実施の際から技術向上の兆候が見られた.訓練後,非利き手での食事実施時間が長くなっていた.

結論

今回は,訓練期間を決めて反復練習を行った.短期間の訓練実施でも食事動作能力の向上,実行度,満足度が上がったため,本訓練を継続していくことで予備能力が向上し有事の際,作業の満足度の低下防止や日常生活における満足度の向上に繋がると考えた.
1)鈴木英樹・他:術前理学療法による体力維持・向上訓練の効果.理学療法学Supplement.16.1(0),1989,36.
2)澤田雄二:自立を援助する作業療法:両手動作を片手で行う.健康文化振興財団紀要/健康文化振興財団[編].20,13, 48,27-31.

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