卒業研究発表

趣味活動が社会的スキルに及ぼす影響について

2024年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

丹波らは社会的スキル不足がストレスを生むこと,また社会的スキル過剰がストレスを生むことを明らかにしたと述べている.

対象者および方法

本校の学生334名を対象に趣味の調査・kiss-18・PGCモラルスケールを,Googleフォームを用いてアンケートを実施した.アンケート後,EZRのソフトを利用し,クラスカルウォリス検定・多重比較を実施した.

結果

趣味が運動の人は65.1点と鑑賞の人は58.5点と有意差が見られ,趣味が運動の人が社会的スキルは高く,趣味が鑑賞の人が社会的スキルは低いという結果が得られた.趣味項目とQOLの相関では,運動の相関係数が0.176,鑑賞の相関係数が0.372と結果が得られ,趣味が運動の人のQOLには相関が見られず,趣味が鑑賞の人には弱い相関が見られた.

結論

リハビリプログラムに社会的スキルが高い結果となった趣味活動を取り入れることによって,患者様の社会参加やQOL向上を図れると考えられる.
1)丹波秀夫・他:大学生の社会的スキルがライフイベントの体験に及ぼす影響.社会福祉ジャーナル.22(2),2006,116-125.
2)吉岡和樹・他:通所リハビリテーション利用高齢者の趣味に関する実態調査.日本健康開発雑誌第.41,2020,23-32.

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