照明の色の違いによる作業効率について
2024年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題
背景
久保らは,LEDライトの照明下での可読性の研究では,照明が異なると色付きテキストの明度の違いが変化し,読みやすさに影響を与えると明らかになっていた.上記の事から,色の変化により作業効率に違いがあるのではないかと考えた.
対象者および方法
対象は,大阪医療福祉専門学校作業療法士学科夜間部4年生15名に実験,アンケートを行った.方法は,白い照明下で赤,青,緑のカラーフィルムを照明に貼り付ける,そこで1分間の100マス計算を行う.実験の後に質的アンケートを取り,統計分析でそれぞれの色に有意差があるか,アンケート内容と一致するかを調べた.
結果
実験結果では,赤と白に有意差が見られた,他の色には,有意差は,見られなかった.白が1番作業効率に適していることがわかった.
結論
赤より白の方が見やすく有意差が見られた,それ以外の色には有意差は見られなかった.要因は,人数,環境,感覚値,課題が挙げられ,これらを踏まえて改善し研究継続をしていく事で作業効率に寄与できるのではないかと考える.
1)久保千穂・他:LED照明と蛍光灯下での色文字の可読性.照明学会誌.97(5),2013,255-262.
