卒業研究発表

社会人の混在がもたらす個人へのソーシャルスキルの影響

― ソーシャルスキル向上性への関連について ―

2024年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

先行研究では看護学生の年齢・学年が上がるとソーシャルスキルが向上または低下すると双方の報告がされている.そこでクラス内の社会人学生の混在数がソーシャルスキルに影響を及ぼしているのではないかと考え今回の研究に至った.

対象および方法

大阪医療福祉専門学校作業療法士学科の昼間部70名,夜間部64名,計134名を対象にKISS18をGoogleフォームにてアンケートを行った.

結果

社会人混在が少ない低社会人クラス(昼間部)54.03点,社会人混在が多い高社会人クラス(夜間部)52.48点となり,P=0.531と有意差は認められなかったが,社会人学生のみの比較において,低社会人クラス(昼間部)77点,高社会人クラス(夜間部)54点とKISS18の合計点平均と各項目に有意差が見られた.

結論

社会人混在によるソーシャルスキルの影響は,有意差が認められなかった.社会人学生のみの低社会人・高社会人クラスとの比較において有意差が認められたが,所属環境の違いが自己評価の差に影響を及ぼしているのではないかと考える.
1) 下村美佳子・他:看護学生の臨地実習前後の社会的スキルの変化と実習中における人とのかかわり.高知女子大学看 護学会誌.41(1),163-169.
2) 後藤満津子・他:看護学生の社会的スキルと不安の学年進行に伴う経年変化.日本精神保健看護学会誌.29(1),2020, 97-105.

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