ルーティン動作がパソコンのタイピング速度及び正確性に与える効果の検証
2024年度 【理学療法士学科 昼間部】 口述演題
背景
近年,医療職でも就業時間内に資料を作成する能力が求められている.本研究は,ルーティン動作を付加することによりパソコンのタイピング速度と正確性が向上するか否かを実験的に検証した.
対象者および方法
本校理学療法士学科2,3年生にアンケート調査を行い,上肢に関わるルーティン動作を日常的に行っていると回答した学生から9名(A群)を,ルーティン動作を行っていないと回答した学生から10名(B群)を各々無作為に抽出した.実験は,A群には普段行っているルーティン動作を行う前後で課題を課し,B群には当日に指示した動作を行ってもらい,その前後で課題を遂行してもらった.両群とも半数の被検者は,先に動作を行ってから課題を遂行した.作業課題はタイピングを実施した.両群と動作前後の結果(正解文字数)に対し統計検定を行い,有意水準を5%とした.
結果
各群の動作前後およびA,B間に有意差は認められなかった.
結論
今回,習慣的な上肢のルーティン動作によってタイピングの速度と正確性に有意差は見られなかった.比較的持続的な集中が必要な課題であったため,効果が出にくいのではないかという先行研究を支持するかたちとなった.
1)進夏未・他:ルーティン動作が非アスリートの集中力と作業精度に及ぼす効果.科学・技術研究会.6(1),2017,85-88.
2)上西園・他:段差付キーによる誤タイピング低減.人間工学.50,2014,126-132.
