卒業研究発表

VRカグラ併用にて体幹機能改善が得られた症例の効果検証

2024年度 【理学療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

近年,脳卒中患者の様々な後遺症に対して,仮想現実(VR)技術が機能回復に有効な一手法として注目されている。VR治療を併用したリハビリテーションを実施し,体幹機能の改善がみられたと考えられる症例を経験したため,ここに報告する.

症例

年齢60代女性,右被殻出血による左不全片麻痺.端座位姿勢は骨盤後傾位である.

方法

通常のリハビリテーションにVRカグラを用いた.水平ゲーム左右方向1セット30回,距離リーチ+10cm,大きさと高さは標準設定,時間制限なし,週に5回,1回20分.治療開始序盤に体幹機能評価であるFACT(Functional Assessment for control Trunk)を1回実施した.

結果

FACTは治療前5点,治療後は16点であり,症例に即時的な点数の向上が見られた.端座位姿勢において,治療前後で保持時の骨盤後傾が軽減した.

結論

VRカグラの前方リーチを促す訓練を左右共に行った結果,直後の骨盤後傾が軽減し,座位保持が安定したと考えた.この影響はゲーム空間に没入することで注意が増し,座位でダイナミックな動きが行えたことで,神経系の賦活により筋収縮が促され生じたものと考える.
1)大門恭平・他:リハビリテーション治療におけるバーチャルリアリティの活用.The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine.59(4),2022,360-365.
2)Medi VR公式サイト https://search.app/AymXn21rsyyr8ghu9

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