卒業研究発表

優秀演題

保育園に在籍する「支援を要する子ども」に対する災害対策について

― OTにできることは ―

2024年度 【作業療法士学科 昼間部】 優秀演題

背景

災害時の発達障害児の情緒的混乱や避難所生活が困難など報告されている.現在,9割の保育所に「気になる子」=「支援を要する子ども」が在籍しているとされ,気になる子は軽度発達障害児の特徴を持つと言われている.災害時の発達障害児の特徴については報告されているが,気になる子に対するものは見られない.そこで本研究の目的として,「支援を要する子ども」に対して,保育士が発災時の対応で困難とすることを明らかにし,作業療法士としてできる災害対策について検討する.

対象者および方法

大阪市淀川区の市立保育園5施設,計65人の保育士を対象にアンケートを実施した.分析は,KHcoderを用いて共起ネットワークを行い,特徴的な単語や記述を基に命名した.

結果と考察

発災時の対応が困難な内容は7つの群で描画され,災害によって変化した環境に対して適切な行動がうまく取れないことであった.保育士の行う災害対策は9つの群が描画され,避難訓練や訓練時の個別対応について挙げられた.対策において問題がないようにするためのものが挙げられておらず,作業療法士として個々の特性に合わせ問題が生じないための事前対策をすることが出来るのではないかと考える.
1)池田友美・他:保育所における気になる子どもの特徴と保育上の問題点に関する調査研究.66(6),2007,810-820.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP