卒業研究発表

屈折異常によるCFF値への影響

2023年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

松本は,フリッカー融合頻度(以下CFF)検査は,「屈折異常,軽度の中間透光体の混濁に影響されにくい.」と述べている.どの程度の屈折異常であれば、CFF値に影響が出るのかを知ることで正しい測定が行えているか研究する.

対象者および方法

臨地実習先でのCFF検査について視能訓練士学科3年生の33名にアンケート調査を行った.CFF検査の対象は,矯正視力1.5以上の視能訓練士学科3年生の20~21歳女性5名.CFF値の測定は半暗室にて完全矯正下で行った.シミュレーション下における遠視の設定としてS-1.00Dから-3.00Dまで負荷し測定した.同様に,シミュレーション下における近視の設定として S+1.00Dから+10.00Dまで負荷し測定した.またその矯正状態にて近見視力測定を行った.

結果

アンケートでは臨地実習先でCFF検査時に被検者の屈折矯正をしていた施設が22.6%,していなかった施設が67.7%と統一されていなかった.CFF検査では近見視力は負荷度数によって低下するがフリッカー値に変化はみられなかった.

結論

遠視眼と近視眼においてCFF値に影響はないと考えられる.
1)松本長太:眼科検査法ハンドブック第3版.医学書院,東京,1999,177-178.

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