卒業研究発表

ブルーライトが視機能に及ぼす影響について

― ブルーライトカットフィルムの効果 ―

2022年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

自己発光電子機器(iPad®等)から発生しているブルーライトは,身体への影響が問題視されている.そこでブルーライト照射の有無が自覚的な眼精疲労と視機能に及ぼす影響を明らかにする.

対象者および方法

本校視能訓練士学科3年制課程(平均20.5歳)の20名,矯正視力1.2を有する者とした.眼精疲労評価の検査として調節近点測定(D’ACOMO®),限界フリッカー値測定(CFF)を30分間のiPad視聴前(方法①),視聴後(方法②)に右眼5回測定した.後日ブルーライトカットフィルムを貼付したiPadにて同様の視聴後(方法③)に検査を行い,アンケートにてブルーライトカットフィルムの効果の是非を確認する.

結果

方法②と方法③でD’ACOMO,CFFの結果に有意差がみられた.アンケート結果では15名にブルーライトカットフィルムを貼付した方が良いという回答が得られ,有用性が示唆された.

結論

方法③にて自覚的な眼精疲労,調節機能の改善が見られた.それにより研究後のアンケートにて「ブルーライトカットフィルムを使用した方が良い」との回答が多く得られ,ブルーライトカットフィルムが眼精疲労軽減に有用であることが示唆された.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は