卒業研究発表

鏡と自己受容の関係性

2022年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

自己受容の高さは他者を受容し,安定した関係を築く上で必要であると述べられている.周囲の人の目に映る自分に気付くことにより自己受容を形成されると述べられていることから,本研究では,他者のまなざしを鏡に代用する事で同等の効果が得られると考え実施した.

対象者および方法

本校作業療法士学科夜間部学生117名に一日に見る鏡の回数,自己受容尺度(SASSV)のアンケートを実施し,一日に見る鏡の回数と自己受容の得点について,相関分析を用いて統計処理を行った. 【結果】男性,女性共に鏡を見る回数と自己受容の得点に有意差は見られなかった.

結論

アンケートの結果から,今回のアンケート対象者は20代~30代が多く,自己受容の形成が終了していたこと.松田の鏡を使用して単純接触効果による自尊心の向上を図った研究から,鏡接触前後で自尊心に有意な変化がみられなかったと示唆され,鏡のみでは自己受容の向上に繋がらなかったと考えられる.村尾の先行研究から,他者に承認されることにより自己受容の向上に繋がると示唆されたことから,他者承認と鏡による自己認知により自己受容の向上に繋がると考える.

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