視能訓練士学科3年制 パラリンピック選手 和田伸也先生の特別講義!
2017年2月14日
昨年、世界中を熱くしたリオデジャネイロパラリンピックはまだ皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか?
本日は、そのリオデジャネイロパラリンピックで3種目の陸上競技種目に出場され全てで6位入賞というすばらしい結果を出された和田伸也選手をお招きし、視能訓練士を目指している学生たちに向けて特別講義をおこなって頂きました
日本代表選手団のジャケットを着用しての登場です
和田選手は、2大会連続でパラリンピックに出場されていて、ロンドンパラリンピックでは、5000m走で銅メダルを獲得されているメダリストでもあります
今回の講義では「私の半生を振り返って~中途失明の経験、パラリンピックへの挑戦~」というテーマで、失明されてからパラリンピックへ出場されるまでの歩みをお話して頂きました。
和田選手の視力が低下してきた時期は高校生の頃です。「網膜色素変性症」という病気によって視力が低下し、視野が狭くなってきました。当時、高校の部活でラグビーをされていましたが、視野が狭くなってきたことでボールをキャッチすることも難しくなってきたそうです。その後、大学に進学されましたが、3年生の頃には視力が無くなり、現在は光を感知できる程度だそうです。
視力が低下し、また、視野が狭まっていく中で、
「将来のことを考えれば考えるほど不安だった。」
「見えないけど、見える振りをしていた。」
と話され、和田選手の中でも多くの葛藤があったようです。
学生たちは、その和田選手の話を食い入るように聞いていました
しかし、お話を聞いていて、特に感じたことは・・・和田選手はとくかくポジティブ
日頃、目が見えないことで苦労されていることを笑いを交えながら話されていて、「チャレンジしないと分からないことがたくさんある 」、「今できることをやっていこう
」などポジティブな言葉を多く話されていました
これまで多くの苦難を乗り越え、また、パラリンピックでメダルを獲得された和田選手の”凄さ”を学生も感じ取ったのではないでしょうか。
最後に、和田選手から視能訓練士を目指す学生たちへエール
「『今』というのが大事。」
和田選手だからこそ伝えられる言葉で、学生の皆も身に染みる言葉だったと思います。
日々、国家試験に向けて一生懸命頑張っている学生にとって大変励みになったことでしょう
「今」勉強していることが、将来、視能訓練士として働いたときに繋がるということを和田選手のお話の中から感じ取ることができたと思います。
また、視覚障がいを持つ方に対してどのような声掛けをすれば良いのか?視能訓練士が臨床の現場でどのようなことに気を付ければ良いのか?など具体的なアドバイスもして頂き、ロービジョンケアに対する考え方もより深まったようです
講義終了後に、和田選手と学生、そして教員で集合写真を撮って頂きました
そして、和田選手が帰られる際の補助は、学生が務めます。
最初から最後まで聞き逃すことのできない貴重なお話をして頂きました
学生達は、立派な視能訓練士になりたいという気持ちがさらに強くなったと思います
和田伸也選手、体験談も交えた貴重なお話、本当にありがとうございました。
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