卒業研究発表

記憶に残りやすい色の検証

2020年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

学生が勉強することにおいて記憶は欠かせないことである.視覚についての勉強をしてきた中で色覚と記憶には関係があるのかという点に着目した.そこで記憶に残りやすい色を検証し,今後に生かしたいと考えた.

対象者および方法

本校視能訓練士学科3年制1年36名(男性1名,女性35名,年齢18.5±0.5歳)を対象とした.対象者を赤と黒・緑と黒・橙と黒・青と黒の4グループに分けた.結果に影響が出ないように各色と黒色に分け,計2回テストを行った.各色20単語が印刷された用紙を1分間見て記憶してもらい,その後記憶できた単語を2分間で書き出してもらった.関連語を使用しているため,記憶が残らないように2回目のテストは1ヶ月後実施した.各色と黒色で書けた単語数をT検定(a=0.05)により比較検討した.

結果

黒色と比較すると,赤・緑・青色が記憶に残りにくく,橙色は変わらなかった.つまり,4色の中で記憶に残りやすい色は橙色であった.その次に緑,青,赤色と続いた.

結論

勉強するときや記憶するときに橙色を使用すると記憶に残りやすく,黒色も同様な効果が得られる可能性がある.

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