卒業研究発表

優秀演題

セラピスト養成校学生におけるシーティングの認識について

2020年度 【作業療法士学科 夜間部】 優秀演題

背景

2017年に疾患別リハビリテーション料でシーティングの算定が可能となった.しかし佐々木らによると,臨床現場では必ずしも十分なシーティングがなされているとは言い難く,その阻害要因として知識・技術の不足があると指摘している.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校学生(作業療法士学科,理学療法士学科:昼間部1~3 年生および夜間部1~4年生,言語聴覚士学科:1~2年生)427名/618名.年齢10代~50代の男女.ア ンケートによる単純集計.

結果

半数以上の学生が「シーティング」という言葉を「知らない」と回答した.知っている人を対象に 学んだところを聴取した.学科ごとで比較すると,学校,実習先,職場などに回答が分かれ,学ぶ機会に 差異が見られた.知っている人の99%がシーティングは必要な知識だと述べており,実習前に学びたいと いう回答が多かった.また認識の違いにより,国家試験問題の正答率に差がみられた.

結論

基礎的な知識・技術の習得を授業に取り入れることでシーティングに対する知識を深め,また実習前に授業を行うことが,実習でより多くの学びを得ることにつながるのではないかと考えた.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は