卒業研究発表

優秀演題

視野異常者の重心動揺の変化について

2020年度 【視能訓練士学科 3年制】 優秀演題

背景

視覚障害者ガイドヘルパー研修での視野異常体験時に,立位時にふらつきを感じたため,視野と姿勢バランスの関係性に着目した.

対象者および方法

対象者は視能訓練士学科3年制20名,正常視野,左右眼共に視力1.2以上有する者とした.正常視野,中心暗点,求心性視野狭窄時の重心動揺を測定し,身体動揺の不安定さの指標となる軌跡長をTukey検定(有意水準5%)にかけた.重心動揺測定後に,各視野状態でのふらつきの有無,種類についてアンケートを行った.

結果

軌跡長に有意差はみられなかった.しかし,軌跡長の平均値では,求心性視野狭窄が最も大きい結果となった.アンケートでは,視野異常時に前後にふらつきを感じるという回答が最も多く,自覚的なふらつきが認められた.

結論

本研究では,若年層を対象に研究を行った.そのため遮断された視覚入力を代償する立位バランス能力によって有意差なしの結果になったと考える.前後への自覚的なふらつきがある為,本人や家族に日常生活において注意する必要がある.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は