解剖学アプリケーション開発
― 学習意欲を向上するためには ―
2021年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題
背景
呂の研究では,一般に暖色は進出し,寒色は後退して見えると述べている.摂南大学と大阪医療福祉専門学校の共同研究で開発した解剖学アプリケーションの「筋の重なりの表示」について,色を変えることで深層と表層の筋がわかりやすくなり,学習意欲の向上につながるのではないかと考えた.
対象者および方法
対象は,大阪医療福祉専門学校に在籍している作業療法士学科学生,理学療法士学科学生にGoogleフォームを用いてWEBでのオリジナルアンケートを実施し,回答数は113名(1年18.6%,2年15.9%,3年52.2%,4年13.3%)であった.
結果
アンケートの結果から配色の修正前と修正後では,修正後のほうが見やすい,使ってみたいという回答が92%であった.また,それぞれの筋の表層・深層の理解度についても,修正後のほうが理解度は高い結果となった.
結論
暖色を表層,寒色を深層の筋に用いることで見やすくなり学習意欲が向上すると考える.起始・停止・作用の記載,3D映像でどの角度からも見ることができる機能の追加をすることで,理解度・学習意欲がさらに向上するのではないかと考える.