卒業研究発表

理学療法士最終学年における模擬試験の得点と認知特性の関係性について

2021年度 【理学療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

理学療法士学生の最終学年において,国家試験合格は目下の最重要事項である.国家試験合格のためには「自分に合った勉強方法」を獲得することが効率の良い学習に繋がると考え調査した.

対象と方法

本校理学療法士学科夜間部4年生の合計36名を対象に,本田35式認知テストと質問紙調査を用いて国家試験模擬試験の得点と認知特性との関係性について検討した.

結果

認知特性と普段の学習方法の合致している人とそうでない人を比較したところ,得点に有意差は認められなかった.しかし,勉強時間と得点の関係において,低得点群では相関がみられず(r= -0.21,p>0.05),高得点群では強い相関がみられた(r=0.79,p<0.01).

結論

認知特性に合った勉強方法を行っている学生とそうでない学生では,得点に有意差はみられなかった.しかし,認知特性と合致していない勉強方法を行っていた場合でも,勉強時間が長い学生は高得点が得られた.また,本研究では視覚優位者三次元映像タイプが全体の中で高い割合を示したが,認知特性の先行研究が少なく本研究の結果が理学療法士学生特有のものなのか否かの判断ができなかったため,今後再検討し,分析していく必要がある.

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