卒業研究発表

部分的なリハビリメイクでも精神心理的効果を得られるか

2021年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

河合らの研究によると,化粧ケアは高齢者の主観的健康感,抑うつ傾向を維持改善する効果があることが明らかになっている.

対象者および方法

本校作業療法士学科夜間部4年生,昼間部3年生,教員の合計75名を対象にアンケートを実施した.アンケートの概要は,顔周りの整容を完璧に行った場合と部分的に行った場合の比較などについてである.

結果

何もしないときに比べて自分の中での気持ちの切り替わりを完璧に行った時と,部分的に行った時それぞれ5段階評価で聞いたところ,完璧に行った時は5が一番多く,部分的に行った時は3が一番多かった.

結論

部分的に行った時の方が完璧に行った時より,気持ちの切り替わりは小さい結果になった.しかし何もしないよりは気分の変化が多少は見られる.顔周りの整容を行う理由でも気持ちが切り替わるからという回答が2番目に多いことからも,部分的にでも顔周りの整容を行うことで,精神心理的効果が表れるため,臨床現場でも使っていけるのではないかと考えられる.

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