卒業研究発表

作業療法学生における自己肯定感による「ほめ」の受け取り方の違い

2022年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

江上らは賞賛のほめ,感情のほめの違いによって児童の実験者に対する印象評価が異なると明らかにした.また,作業療法臨床実習の手引き第4版には自己評価が低く,不安に思っている実習生には肯定的な評価を与える必要があるとの記載がある.これらのことから,自己肯定感の違いによってほめの受け取り方に違いがあると考えた.

対象者および方法

大阪医療福祉専門学校作業療法士学科の学生240名を対象に,リッカート尺度を用いたアンケート調査を実施し,自己肯定感が高い群(118名)と自己肯定感が低い群(118名)で2群に分けほめ言葉や状況について比較した.

結果

調査結果より,自己肯定感が低い群は高い群に比べて,賞賛のほめも感情のほめも受け取りづらいと分かった.状況においては,自己肯定感が低い群は第三者を通じてほめられる,二人きりでほめられるとほめを受け取りやすいとわかった.

結論

自己肯定感の低い作業療法実習生においては,第三者を通じてほめる,二人きりでほめると実習に対して前向きに取り組むことができると考えられる.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は