卒業研究発表

医療情報におけるデジタルデバイド

2022年度 【診療情報管理士学科】 口述演題

背景

総務省によると,10歳から59歳と60歳以上ではインターネットの使用率に差が生じている.よって使用率の低い60歳以上は医療に関する情報不足が考えられる.本研究では信頼できる情報収集方法を考え,高齢者の情報不足を解消できる方法を提案することを目的とする.

対象者および方法

本研究では医療行為におけるインターネットの使用率に着目するため,15歳から64歳の生産年齢と受療率の高い65歳以上の老年年齢に分けGoogleフォームを利用したアンケート調査を行った.

結果

身体に違和感が覚えた際,生産年齢は88.1%がインターネットで検索しており,老年年齢の100%が病院に行くことを優先していた.また,疾病情報サイトやe-ヘルスネット使用率は,生産年齢と老年年齢どちらも未使用が80%以上を占めた.

結論

生産年齢と老年年齢でインターネットの使用率の差は,かかりつけ医の有無や地域のインターネット需要の差が要因と考える.情報格差や高齢者の孤立につながる恐れがあるため,情報源が明確なサイトの利用を促すことで,幅広く正確な知識の習得につながると考えられる.

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