ボランティア経験と実習がOT学生のモチベーションに及ぼす影響
2022年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題
背景
コロナ禍で,作業療法士学生(以下,OT学生)の実習や実技経験の機会が減少していることから,OT学生のモチベーションの低下が危惧される.そのことから,ボランティア経験や実習経験がOT学生のモチベーションにどのように影響しているのかを明らかにし,今後のOT学生のモチベーションの向上・維持に寄与することを目的とする.
対象および方法
対象は,作業療法士学科昼間部・夜間部の学生259名である.Google Formにより独自のアンケート項目を作成し,調査を実施した.倫理的配慮について十分に行った.
結果
「ボランティア経験の有無と入学前のモチベーション」と,「学外・学内実習と入学後のモチベーションの変化」には有意差が認められた(p=0.0036)が,「ボランティア経験の有無と入学後のモチベーションの変化」に有意差は認められなかった.(p=0.04)
結論
入学前のボランティア経験の有無が入学前のモチベーションに関与していること,また,入学後の学外実習経験の有無は入学後のモチベーションに関与していることが示唆された.このことから,経験の有無から何らかの因子が影響してモチベーションに変化を与えているということが考えられる.