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視能訓練学科1年制  『視能訓練士の卵たちが向き合う「一生モノの学び」』

2026年5月22日

視能訓練士学科(1年制)では、日々密度の濃い授業が行われています


今回は、学生たちが真剣な眼差しを見せた「視覚障害総論」の講義をレポートします

この授業の講師は、実際に視覚に障害を持つ先生です。単なる知識の習得ではなく、当事者の方との対話を通じて、視能訓練士として大切な「寄り添う力」を養います


【レポート】当事者の声から学ぶ全4回の講義

1. 網膜色素変性症のリアル

最初の授業で、先生は自らの体験を語ってくださいました

進行性の難病「網膜色素変性症」により、数十年をかけて徐々に光が失われていく過程。その時に抱いた「なぜ自分が」という言葉にできない不安や絶望感……。 しかし、そこから白杖を持ち、点字を学び、再び社会とつながることを決意された先生の力強い言葉に、学生たちは深く感銘を受けていました。


2. 「暗闇の恐怖」を知り、ガイドの難しさを体感する

第2回は実践ですアイマスクを着用し、一歩先も見えない状態で階段の昇降や椅子への着席を体験しました あわせて、学生同士で「ガイド役」も務めます自分が暗闇を体験したからこそ、「どのタイミングで、どんな声をかければ安心か」という配慮が、技術としての「誘導」に変わります



3. 「点字」の習得

第3回は、点字板と点筆(てんぴつ)を使い、一音ずつ「ポツポツ」と点字を打つ実習を行いました

初めて触れる道具に苦戦しながらも、学生たちは一針ずつ丁寧に、自分の名前を打ち込んでいきます

打ち終えた点字を先生のもとへ持っていき、指先で正しく打てているか確認していただく瞬間は、教室が心地よい緊張感と喜びに包まれました
点字は、視覚に頼らずとも新しいつながりを作る大切な手段であることを改めて認識する時間となりました



4.本音で向き合う、先生への質問コーナー

最終回は、先生への質問セッションです

先生は「この際、なんでも聞きたいことを質問してください」と優しく微笑んでくださいました

学生たちも真剣な表情で、次々とたくさんの質問を投げかけました「毎朝の洋服のコーディネートは?」「食事の盛り付けはどう把握しているのか?」といった生活の知恵から、これまでに直面した困難まで、多くの質問が飛び交いました

先生の一つひとつ丁寧な回答を通じて、検査の数値だけでは決して見えない「日常のリアルな課題」を深く理解することができました



全4回の講義を終えた学生たちの目には、確かな変化がありました

当初は「検査の知識」として捉えていた「視覚障害」

しかし、先生の人生に触れ、暗闇を自ら体験し、点字や対話を通じて「生活のリアル」を学んだことで、その理解はどこまでも深く、温かいものへと変わりました


本校の1年制で学ぶ学生の多くは、もともと医療関係や理系の出身ではありません
これまでの大学での学びや、社会人として培ってきた「相手を思いやる力」「コミュニケーション能力」

それらは視能訓練士」という新しい道へ進む際、決して無駄にはなりません

むしろ、これまでの人生経験があったからこそ、先生の言葉を深く理解し、患者様の痛みに寄り添えるプロになれるのです


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