卒業研究発表

アロマテラピーが自律神経と心身機能に与える影響

2019年度 【理学療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

 リハビリテーションにおいて呼吸循環応答系への効果を示す研究はあまり見当たらない.そこで,アロマの種類の違いで自律神経系への影響によって呼吸循環応答系との関係を明らかにすることを目的とした.

方法

 対象は,呼吸器疾患を有さない健常成人15人(年齢20.3±0.7歳,身長166.7±8.9cm,体重61.1±10.3kg,BMI21.8±1.9)で,AEROBIKE75XLⅡを使用した.運動前後に血圧計にて血圧,脈拍の測定,パルスオキシメーターにて酸素飽和度を測定した.運動後に下肢,呼吸の修正ボルグスケールの確認を実施した.

結果

 運動中への匂い刺激によってラベンダーにおいては脈拍減少の傾向,グレープフルーツにおいては脈拍増加の傾向を示した.

結論

 アロマ匂い刺激によって,自律神経系や呼吸循環応答系へのアプローチに繋がることでリスクを軽減した中で運動耐容能の向上を図る訓練が可能になると考えられる.また今回は健常人に対する運動中へ自律神経系への影響について検討したが,今後,高齢者や心不全患者に対し,研究を行い,脈拍だけでなく,血圧やボルグ指数に対する変化に対する考察をしていく必要があると考える.

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