卒業研究発表

VDT作業による眼精疲労と調節力の関係

― ホットアイマスクの検証 ―

2021年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

西村らの研究により,調節近点は眼の焦点調節機能に関する自覚症状と相関があることが確認されている.また,井垣らの研究により,眼精疲労の自覚症状のあるVDT作業者では,蒸しタオルにより自覚症状および視機能の改善が確認されている.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校の教職員30歳から50歳の男女10名(自覚的な眼精疲労のある者5名,自覚的な眼精疲労のない者5名)とした.まず,完全矯正に+3.00D付加し,両眼開放定屈折近点計DA’COMO(以下,DA’COMO)を左右20回ずつ測定.その後,ホットアイマスクを20分着用し,再度DA’COMOを測定する.

結果

VDT作業と調節近点の延長には優位眼,非優位眼ともに正の相関がある.また,自覚症状のある者は,ホットアイマスク前には自覚症状の無い者と調節近点に差がある傾向がみられたが,ホットアイマスク後では,自覚症状の無い者と差がみられない.

結論

VDT作業が長くなるほど調節近点の延長がみられた.ホットアイマスク着用は眼精疲労を改善する方法として有用であると考えられる

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