卒業研究発表

臨地実習を経験した最終学年と臨地実習未経験の進級学年の認識の調査

― 身体障害領域での調査 ―

2021年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

新型コロナウイルスの影響により臨地実習が困難な状況であり,進級学年(昼間部2年生・夜間部3年)は臨地実習が未経験の状態となっている.現状,臨地実習未経験の進級学年の実習に対する認識の調査はあまり行われていないため本研究を実施した.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校の作業療法士学科に所属する臨地実習未経験の進級学年33名と身体障害領域での臨地実習経験した最終学年49名とした.方法は,臨地実習における評価技術,対象者との交流,積極性についてのアンケート調査を行い,比較分析した.

結果

最終学年と進級学年を比較した際に,評価技術では認知機能検査・反射検査への回答が少なく感覚検査34%,BRS27%,上田法21%と回答の偏りがみられた.対象者との交流では位置取りや身体的距離への回答がみられず46%が姿勢や態度に回答した.積極性では52%が「質問する」の項目に回答し,「自分のしたいことを伝えることができる」,「相談する」への回答が減少した.

結論

臨地実習未経験の進級学年の実習に対する認識に偏りがあることがわかった.本研究結果をもとに認識の偏りをなくすことで臨地実習に向けて適切な準備ができるのではないかと考える.

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