卒業研究発表

スマートフォン使用における急性内斜視の意識調査

2022年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

デジタルデバイスの過剰使用を契機にして起こる急性内斜視が眼科専門医の間で指摘されるようになり,内斜視による疲労や複視などの症状が問題視されている.

対象者および方法

本校学生(18歳から25歳)で,矯正視力(1.0)以上を有しかつ眼疾患の既往歴がない25名を対象に,デジタルデバイス過剰使用抑制プログラム(以下,過剰使用抑制プログラム)の体験前と体験後でアンケートを行い,スマートフォン使用環境の意識の変化を円グラフで比較する.

結果

スマートフォンを見ている距離と連続使用時間を過剰使用抑制プログラム体験前後で比較すると,視距離は体験前10cm以上20cm未満から体験後は30cm以上40cm未満が最適距離であるとの回答が最も多く,連続使用時間も体験前は1時間以上3時間未満から体験後は30分以上1時間未満が適切であるとの回答が最も多くなった.改善しようと思った理由については,急性内斜視の症状である複視を体験したためと回答した人の割合が75%と最も多かった.

結論

過剰使用抑制プログラムを体験することで,スマートフォンの使用環境(使用時間と視距離)に対する意識が向上した.その理由としては内斜視の疑似体験が効果的であった.

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