作業課題遂行時の口頭説明+実演と動画説明の違い
― 対象者に与えるストレスの違い ―
2019年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題
背景
口頭説明+実演は動画説明より作業スピード完成度が高い.動画は巻き戻して確認が必要であるが,口頭説明+実演では目の前で確認が出来るからである.
対象者及び方法
対象は本校のOTS30名に口頭説明+実演の15名には,正面から鶴を一緒に折り,動画説明の15名には,イヤホンを着けスマートフォンを見ながら折り紙で鶴を折る.その時間とミスの測定を行い,SD法を用いてストレス度のアンケートをとった.
結果
時間においては口頭説明+実演では,6分34秒であり,動画説明は10分24秒であった.また,ミスの平均の口頭説明+実演1.13回,動画説明2.27回だった.ストレスの平均は口頭説明+実演2.73,動画説明2.67だった.
結論
口頭説明+実践では,立体的に見えるためミスが減ったと言える.また90°対面法を用いたため左右が逆になり,ストレスが上昇したと言える.動画説明では,スマートフォンの操作をする為,時間がかかったと考えられる.また,動画では立体的に見えず,ミスが増えたと考えられる.