スマートフォン使用時間が注意機能に及ぼす影響
2019年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題
背景
歩きスマホやながらスマホは大きな社会問題となっており死亡事件も起きている.特に障害者や高齢者の人たちはすぐに避けることができないため,歩きスマホをする人たちは非常に危険であり実際にぶつかるケースも起きている.現在,歩きスマホに関して規制はないため歩きスマホを防ぐために歩きスマホに対する意識の改善が必要.
対象者および方法
対象者は,本校作業療法士学科4年制3年8名(男性3名,女性5名),2年10名(男性6名,女性4名),1年7名(男性3名,女性4名).
結果
アンケートの結果からスマホ使用時間は,3時間未満は12名,3時間以上は13名であったため,3時間以上の方をスマホ長時間使用者とした.TMT-A,Bを実施し,2標本t検定にて分析を行った結果,スマホ長時間使用者は持続的注意機能が高いという結果が出た.しかし双方ともに分配的注意機能の差異は見られなかった.
結論
長時間使用者は持続的注意機能が高いがゆえにスマホに対して注意を向けてしまう.しかし分配的には注意機能は働いているとは言えず,周囲の環境に適応することが難しいと考える.