マスクによる表情認知に影響
2022年度 【医療総合学科】 口述演題
背景
新型コロナウイルスの影響により医療現場に関わらず普段からマスクが必須になってきている.論文によると顔の上半分で「怒り,恐怖,悲しみ」下半分で「喜び,楽しさ」で表現されると報告されている.表情認知されにくい「喜び,楽しみ」を患者様に伝えるにはどうすればよいのか,また目元で感情を伝えにくい人はマスクの色の効果で印象操作ができるのか表情認知を研究テーマとし調べた.
対象者および方法
医療総合学科56名にアンケートを実施した.
結果
喜びは顔の下半分から伝わりやすいと回答した人は94.6%,楽しさは顔の下半分から伝わりやすいと回答した人は71.4%だった.マスクの色で印象が変わるという人が多かった.人に優しい印象を与えるマスクの色はピンク,オレンジの暖色系が多く,その他には白と答えた人が多かった.マスクの色で印象が変わると半分の人が答えたがTPOに応じてマスクの色を変える人は半分という結果となった.マスク生活の中で「喜び,楽しさ」は伝わりにくく意識しないといけないと考えた.
結論
マスクをしていると表情が読み取りにくいため表情を意識して人と接すること,医療現場で働く際には優しい印象を与えるマスクを選んでつけるなどしてTPOを考えることが重要だと考える.