卒業研究発表

変形性膝関節症が引き起こす膝関節内側部痛の原因について

2019年度 【理学療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

 臨床実習にて,変形性膝関節症による膝関節内側部痛を呈した患者様を担当した.痛みの原因を特定することが出来なかった為,他に考えられる痛みの原因について再検討した.

対象者および方法

 対象は変形性膝関節症で,歩行時にラテラルスラストがみられた.内側広筋の筋力増強練習によりラテラルスラストは軽減したが,膝関節内側部病は残存した.痛みの原因を再追究するための文献を参考に膝関節内側部痛のメカニズムを調べた.

結果

 痛みの原因には,内側側副靭帯,内側半月板,鵞足構成筋,半膜様筋・腓腹筋内側頭の4つが候補として挙げられた.患者様の訴えも併せて考察した結果,列挙した筋の過緊張による筋性疼痛や,変形性膝関節症の二次的要因となる半月板損傷によるロッキング症状の可能性が示唆された.

結論

 痛みの原因を特定するには,アライメントや筋の状態を把握することでどこにストレスがかかっているかを見極める必要であると考える.また,痛みに関して,組織の状態の確認にはエコーやMRIなどを活用することで,より明確な原因を特定することができると考える.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は