卒業研究発表

若年層の健常者における点眼方法の調査と指導法の効果についての検討

2019年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

 大塚らは,患者を対象とした点眼方法の実態調査を行い,服薬指導前後において改善が見られたと報告している.このことから健常者においても同様の結果が得られると考えた.

対象者および方法

 原則として1日1回以上点眼する学生,本校作業療法士学科(昼間部)1年生22名,2年生18名,理学療法士学科(昼間部)1年生18名,2年生20名の計78名にアンケート調査行った.正しい点眼方法が書かれた紙での指導を行うものをA群,正しい点眼方法についての動画を用いて指導したものをB群とし,両者の効果を検討した.

結果

 アンケート項目のうち,点眼する前に手を洗っていますかの項目で「はい」と答えた割合がA群では30%,B群では23%上昇した.正しい点眼方法について確認したかについて「はい」と答えた割合はA群よりもB群のほうが28%多かった.それ以外の項目ではA群とB群では大きな差はなかった.

結論

 健常者における点眼方法の指導方法では,正しい点眼方法がわかる用紙と動画での指導では大きな差はなかった.健常者に対する点眼方法の指導方法としては,紙や動画で行うのではなく別の指導法の考案を行う必要があるのではないかと考える.

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