卒業研究発表

洗顔動作時に服や腕が濡れない為のアプローチ方法

2020年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

生田らは,洗顔動作はADLの中で食事と共に自立しやすいと述べているが,洗顔動作時に服や腕を濡らしてしまうことで不快な気分になり,QOLが低下するのではないかと考えた.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校作業療法士学科学生282名を対象とし,方法として,googleフォーラムを使用しアンケート調査を行った.(回収率は約48%)

結果

洗面所での洗顔動作中に服や腕を濡らしてしまうことがあると答えた割合は約84%で,その中でも「顔に水を擦り付け,洗顔するとき」に服や腕を濡らしてしまうことが多く,その時に約67%の人が不快な 気持ちになると答えた.

結論

その結果から,体幹屈曲角度が洗面台と平行ではないことや,手関節背屈角度の不足,勢い良く手掌の水を顔全体に擦り付けていることが要因だと考え,改善し,実際に洗顔動作を行ったところ,水濡れ範囲が軽減した.これらにより,洗顔動作時に服や腕を濡らしてしまい不快な気持ちになることが軽減され,QOLの向上につながると考えられる.今後,実験研究を行い,その洗顔方法の有用性を明確にし,また,この洗顔方法では高齢者などが遂行しにくい動作が含まれる為,新たな改善方法を考え実験研究を行う.

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