卒業研究発表

非特異的腰痛に対する物理療法の違いによる即時効果の検討

2020年度 【理学療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

国民生活基礎検査の腰痛の有訴者の結果と,大隅らのスポーツによる腰痛の発生率に関する検討の結果から,若年者のスポーツ選手は一般の人より腰痛を訴える者が多いと考えられる.

対象および方法

本校の非特異性腰痛を持つ学生8名(男性5名,女性3名)に超音波治療とハイボルト治療を用い,治療前と治療後の腰痛の有無をVASで測定を行い,また,柔軟性の有無をFFDで測定した.

結果

FFDについて,ハイボルト治療に有意差は見られず(p=0.10),超音波治療には有意差が見られた(p=0.00).VASは,超音波とハイボルト双方に有意差が見られた(p=0.02).

結論

結果より,今回の研究ではハイボルト治療と超音波治療では痛みへの即時効果の違いが見られないことが示唆された.超音波と比較し,ハイボルトは持ち運びが容易なため,疼痛軽減の目的でスポーツ現場で使用しやすいと考えた.今後,腰痛軽減のために腰部以外の原因部分へのアプローチも検討する必要があるのではないかと考えた.

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