卒業研究発表

介護経験の有無がリハビリ職を目指す専門学生の介護観に与える影響

2020年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

介護福祉士養成施設の学生の介護に関する意識調査では,介護は家庭で行うべき,終末期を迎える場所においても在宅が適切であると回答した.介護に対するイメージでは非常に肯定的にとらえている学生が多く,否定的なイメージは学年が上がるにつれて減少すると述べている.

対象者および方法

大阪医療福祉専門学校の理学療法士学生45名,作業療法士学生94名の139名(男性43名,女性93名,無回答3名)を対象とする.

結果

中等度介助,全介助では祖父に対して有意差が認められる.介護経験あり群においても,祖父の排泄介助に対してはネガティブなイメージを抱いている.

結論

知識と技術があっても,家族の介護はやりにくいと感じると同時に,受け入れるまで時間がかかり,家族だから当たってしまいそうで,「家族だからできない」という意見が多く見られ,最終的には施設スタッフに任せるほうがいいという意見が多数見られた.しかしながら家族の介護を自分でしたいという気持ち はありながらも,実際の場面を考えてみるとやはり自分には厳しいと思う人がおり,理想と現実のギャップがあると考えられる.

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