卒業研究発表

DPCを導入することによる医療収入の変化

2020年度 【診療情報管理士学科】 口述演題

背景

DPCとは患者を傷病名と診療行為から分類する診断群分類のことで,DPCデータは病院経営において役に立つと考えられている.そこで導入することにより病院の医療収入の変化があるかを考えることを目的とした.

方法

全日本病院協会の中医協総会2020年度改定を踏まえDPC制度の現状報告を基に病院の医療収入の変化について調査した.

結果

事例として二つの病院を比較したところ医療収入はDPCの方が細分化された一つ一つの医療行為毎に点数を設定し合算する従来の出来高方式と比べ高くなる.

結論

DPCを導入することにより医療収入が増加した.DPCは入院期間が長くなるにつれ算定点数が逓減していくため,利益を増やすためには,早期の退院・病床の回転率を上げていくことが重要となる.早期退院だけを考えた粗診粗療によっておこる計画外の再入院・再転棟率はDPC導入前から変化しておらず,医療の質は一定程度保たれている.このことから,DPCの導入により医療の質を落とさずに患者が十分な医療を受けることができ,病院側も十分な利益を得られると考えられる.

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