卒業研究発表

患者の終末意思決定

― 日本と諸外国の尊厳死の違い ―

2020年度 【診療情報管理士学科】 口述演題

背景

今後増えていくと考えられる高齢者・寝たきりの患者等の問題に対して日本は,死の忌避感から「死」議論される事がない.そのための意思決定や,死に方の自由がない現状がある.

対象者および方法

大阪医療福祉専門学校作業療法士学科81名,大阪保健福祉専門学校介護福祉科34名に対し無記名方式での回答を行い,尊厳死についてのアンケートを実施した.

結果

アンケートの回答には項目によって,顕著な偏りがあった.尊厳死について賛成が多かったがそのための道具のリビングウィルを知らなかった64%.家族等との話し合いは(いいえ)71%が多かった.これは男女に違いが無かった,回復の見込みが無くなったら,延命治療を止めたいという回答が最も多かった.

結論

尊厳死の賛成が多いが尊厳死と関わりのあるリビングウィルを知らなかった,家族との話し合った人数も少ない,このことから,尊厳死は死の部分だけが注目され,そこに至るまでの過程が知られていないことが解る,この状態が尊厳死に対しての無知を生んでいる.その対策として死に対しての考え方を変え,死は身近であり,どこにでも訪れるものであると考え直さなければならない.

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