卒業研究発表

医療学生の主観的QOLに与える影響要因

― 作業療法士学科最終学年の主観的QOL調査 ―

2020年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

出村らの研究によると個人を取り巻く身体的,心理的,社会的,環境的状況に対する個人の評価結果を主観的QOLと述べられている.そして,WHOQOL26手引によるとQOLとは,患者や障害者の幸福感,満足度などの主観的要素を重視し,「身体的側面」「社会的側面」「心理的側面」「環境的側面」から人生・生活の質をとらえることであると述べられている.

対象者および方法

対象は,本校作業療法士学科 昼間部3年制39名,夜間部4年制31名へ実施.方法は,アンケート方式で,PGCモラールスケールと学生チェックカタログを使用した.

結果

PGCモラールスケールでは性別・年齢・兄弟・暮らし・仕事経験・職種による違いが見られた.学生チェックカタログではQOLの高い傾向の方は「身体的側面」「社会的側面」「心理的側面」の3つの項目であった.低い傾向の方は,「身体的側面」「社会的側面」「心理的側面」「環境的側面」の4つの項目という結果が出た.

結論

統合すると性差はなく個人の置かれる心情や状況によって多様に変化する.その変化を踏まえセラピストが適切な刺激を与える事により,役割や対人交流を介し患者の主観的QOLの向上が望めると考える.

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