卒業研究発表

非特異的腰痛と足部内側縦アーチの関係性について

2020年度 【理学療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

本校メディカルトレーナー部では,高校運動部に対し医学的サポートを行っている.その中で腰痛症状を訴えるアスリートが多くみられたため,足部回内による上行性運動連鎖を仮説とし非特異的腰痛と足部アーチ高率の関係性について明らかにすることを目的とした.

対象および方法

本校理学療法士学科夜間部4年計31名に対しアンケート調査を行い,整形外科的疾患の無い非特異的腰痛あり群と腰痛なし群それぞれ10名40足を抽出し対象とした.検査者が同一になるよう留意し,大久保らの足アーチ高測定方法を使用し,足長に対する舟状骨高の割合(舟状骨高/足長×100)を算出した.コルモゴロフ・スミルノフ検定実施後,等分散を仮定した2標本によるt検定を使用した.

結果

アーチ高率平均の差は左p=0.053,右p=0.016,舟状骨高平均の差は左p=0.035,右p=0.009であり,左のアーチ高率以外に有意差がみられた(p<0.05).

結論

今回,アーチ高率の低下と上行性運動連鎖の関係性についてまで追及できなかったが,両群間ではアーチ高率沈降度平均に差があることが示唆された.また,非特異的腰痛群でアーチ高率に低下傾向が見られたことから,今後,評価項目を増やして非特異的腰痛について追及したい.

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