卒業研究発表

喫煙と健康

2020年度 【診療情報管理士学科】 口述演題

背景

厚生労働省が発表している2018年JT全国喫煙者率調査では,喫煙者率が年々減っているが日本は諸外国と比べると高い傾向にある.また,非喫煙者でも受動喫煙により肺がんなどの疾患にかかるリスクが高くなることが示されている.そして,だれしも肺機能は年齢と共に低下していくが,喫煙はその速度を急激に早めている.そのことから禁煙を推奨することを目的とし,禁煙年数により疾患にかかるリスクがどのように変化するかを調べた.

方法

亀田クリニック健康管理支援室の調査を基に,禁煙年数により疾患にかかるリスクがどのように変化するかを調査した.

結論

禁煙により,がんの罹患リスクが非喫煙者と同等になるまでにかかる年数には男女差があり禁煙後,女性11年,男性21年であることがわかった.またこの差は女性の方が身体の変化に気づきやすく,重症化する前に受診する傾向があると予想したが,詳しく調査すると酵素やホルモンが関係していると推察された.これらのことから肺機能の改善には長い時間を要する.早いうちに禁煙することが健康へ繋がり,また喫煙者が減ると非喫煙者が過ごしやすい世の中になると考える.

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