卒業研究発表

1本脚椅子が集中力に及ぼす影響

2020年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

遠藤らは,Stizball(以下バランスボールとする)と通常のイスに着座した場合を比較し,デスクワークなどでの集中力を維持できることを述べていた.バランスボールによる着座の課題に対しても集中力が均一に持続していることが認められた.そこから,本研究ではバランスボールと1本脚椅子を比較し,同等の集中力が得られると考えた.

対象者および方法

大阪医療福祉専門学校の作業療法士学科に在籍する健常者30名を対象とした.4本脚椅子・バランスボール・1本脚椅子の3群に分け内田クレペリン精神検査・アンケートを実施.その中から作業量と誤答数を算出しクラスカル・ウォリス検定で統計処理を行った.

結果

作業量では,1本脚椅子とバランスボールでは有意差がなかった.4本脚椅子と1本脚椅子,バランスボールでは有意差が出た.誤答も3項目の有意差が見られなかった.

結論

遠藤らとの研究を比べたところ課題を行う時間に違いがあったことから,今後の研究では課題遂行の時間を同じにするなどの工夫を行うことで集中力の向上が明らかになりデスクワークや講義での導入が出来るのではないかと考えた.

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