卒業研究発表

作業療法士がイメージする脊髄損傷患者の障害受容段階における言葉の捉え方の違い

2020年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

当事者の言葉の捉え方と,学生がイメージする言葉の捉え方に差異があるのではないかと考え,調査することにした.

対象者および方法

対象は,脊髄損傷患者1名と本校のOT学科の学生1年生から4年生(男性55名,女性105名)はGoogleフォームを使用し,当事者は紙でのアンケートを郵送で実施.アンケートは5つの対称的な感情を表記し1に近いほどプラスの感情,5に近いほどマイナスの感情の5段階のSD法で実施.分析方法は相関分析を実施.

結果

全59問の質問で,当事者と同じ回答をした数が,実習経験のない学生は平均12.5問,実習経験のある・福祉施設での勤務経験のある学生は平均21.0問という結果になった.この結果から実習経験のない学生に比べて実習や仕事で臨床現場を経験している学生がより当事者に近い回答の傾向が見られた.

結論

結果から,学生のうちに臨床現場を経験することが非常に重要だと考える.現状学校での計4回の実習に加えて,自ら積極的に福祉施設での勤務やボランティアに参加する中で,当事者との関わる機会を増加させることで当事者の言葉の捉え方を学生のうちからよりイメージ出来るのではないかと考える.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は