コロナ禍における理学療法士学科オンライン授業についての調査
2020年度 【理学療法士学科 夜間部】 優秀演題
背景
COVID-19の影響により，本校理学療法士学科においてもzoomでのオンライン授業が実施された．初の試みであり，学生・教員共に多くの意見があると考え今後の学校教育の一助とすべく本研究を行った．
対象および方法
本校に所属する理学療法士学科昼間部1~3年，夜間部1~4年生の学生及びPT学科教員5名の合計270名に対して無記名式質問調査法を実施した．
結果と考察
授業に対して集中力や学習意欲向上を示す意見が教員では0％だったが，学生では集中力で41%，学習意欲で17%の向上がみられた．集中力には質問のしやすさが特に影響していると思われ，集中力が向上した人ほど学習意欲も向上した割合が多い結果となった．しかし，学習意欲が低下している意見も34％みられた．その理由として，自由記載から授業の見返しが出来ないという意見が多かった．
結論
他の理学療法士養成校では録画配信の授業形態を取り入れている所も多くみられる．また，授業の見返しが多いほど学習成績が向上するとの報告もあり，本校PT学科においても最終学年を対象にオンライン上に国家試験対策動画を配信する取り組みが始まった．そのため，従来の対面型授業に加え，これまで以上にオンライン要素を組み合わせることにより更なる学習成績向上が図れるのではないかと考える．
