卒業研究発表

COVID-19感染流行期間における臨床実習および新人教育についての学生-施設間の検討

2021年度 【理学療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

COVID-19感染流行期間において,学生は実習や就職活動に高い不安感を抱いている.しかし,臨床実習受け入れ施設(以下,施設)に対する報告は無いため,学生と施設間での検討を行う.

対象および方法

大阪医療福祉専門学校在校生609名(回答率57.96%),および,234施設(回答率46.58%)とし,Googleフォームまたは紙面にて自己記入式のアンケート調査を実施した.

結果

学生-施設間とも実習実施に対しての不安感が高く,特に施設側はKH Coderでの解析では頻出単語として感染が最も多かった.また,COVID-19感染流行期間前と現在を比較した際には臨床実習生に良い変化があると回答した施設は0%であった.特に悪い変化がある項目の上位は知識,技術,臨床思考能力であった.新人教育期間の延長の必要性に関しては学生が優位に高かった.新人教育に対する勤務時間外の実技時間に関しては55%の施設において減少していた.

結論

学生の感染症に対する知識の向上に伴う自覚ある行動変化に加え,施設側の損失なども含めた教育により学生-施設ともに不安感の減少が可能と考える.また,学生は新人教育期間の延長を希望しているが,実技時間は減少しているため,学校教育および就職後の自己研鑽が必要と考える.

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