卒業研究発表

マスク着用下でのGoldmann視野計の結果への影響

2021年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

近年,新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにマスクを着用する機会が増加し,眼科病院やクリニックを受診する際にもマスク着用を求められている.そのため,マスク着用することにより眼科検査時に影響を及ぼすと考え,その中でもGoldmann視野計に着目した.

対象者および方法

本校視能訓練士学科3年制課程(平均19.35歳)の視機能や視野に異常を認めない男女20名に対してGoldmann視野検査を実施した.方法は,Goldmann視野計のV/4e視標を用いて,マスクの上縁が優位眼の瞳孔中心から下1cmで着用(以下,方法①),マスクの上縁が鼻の下で着用(以下,方法②),マスク未着用時の3種類のGoldmann視野検査を測定し,比較分析した.

結果

マスク未着用時を100%として,方法①では6.29%,方法②では1.48%の減少がみられた. t検定を用いて分析すると方法①,方法②共に有意差がみられた.

結論

Goldmann視野測定にて正確な結果を出すためには,マスクを外すことが望ましい.

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