卒業研究発表

日本の動物介在療法の現状とその要因 

― 今後の展開について ―

2021年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題

背景

治療を行う際に動物を利用する方法を動物介在介入という.動物を用いることは医療・福祉・教育等の広域な分野で有効性が示されているが,普及率や認知度は低い.そこで,動物介在療法の中でも知名度が高い補助犬について調べ,普及を妨げている要因を分析し,将来,作業療法の手段として動物介在療法が他の治療と同様に提供できるよう必要な解決策を考えることを目的とした.

対象者および方法

対象は,作業療法士学科昼間部1~3年,夜間部1~4年の学生,合計103名で年齢10代~40代の男女.方法は,Googleフォームを使用しアンケート調査を行った.

結果

動物を用いた療法を知っている方は約70%で,知った方法はテレビ・新聞等のメディア媒体が多かった.補助犬の印象では,存在や役割に関して肯定的な意見が多かった.セラピー犬や補助犬を知ってもらう為には,メディアでの発信や学校での教育等の意見があった.

結論

衛生面やリスク面での取り入れが難しい為,動物介在療法を行うことは難しいと考えられる.補助犬や障害の理解を深めてもらう為には,義務教育の現場等で授業や利用者による講演会を行い,早い時期に補助犬の存在と役割について知ってもらうことも有効であると考えられる.

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